コラム

2026.01.19

内視鏡専門医を選ぶ重要性〜精度の高い検査で早期発見を

内視鏡専門医を選ぶ重要性〜精度の高い検査で早期発見を

 

内視鏡検査の重要性と専門医を選ぶ理由

胃がんや大腸がんは早期発見できれば、9割以上が治癒可能な病気です。しかし、進行してしまうと生存率は大きく下がってしまいます。私が消化器内科医として長年診療してきた経験から言えることは、内視鏡検査の質が早期発見の鍵を握っているということです。

内視鏡検査は「辛い・苦しい」というイメージがあるかもしれません。実際、20年ほど前はそのような検査が一般的でした。しかし現在は、機器の進化や検査技術の向上により、苦痛を最小限に抑えた検査が可能になっています。

それでも多くの方が検査に不安を感じ、症状があっても検査を先延ばしにしてしまうことがあります。これが早期発見・早期治療の大きな障壁になっているのです。

では、なぜ内視鏡専門医による検査が重要なのでしょうか?

それは単に「内視鏡検査ができる」医師と「内視鏡専門医」の間には、検査の精度に大きな差があるからです。早期の胃がんや大腸がんは非常に発見しづらく、専門的な知識と経験がなければ見逃してしまう可能性があります。研究によると、早期胃がんの見落としは5〜26%程度あるとの報告もあります。

内視鏡検査の質を左右する要素とは

内視鏡検査の質を左右する要素はいくつかあります。まず第一に挙げられるのが「医師の専門性」です。日本消化器内視鏡学会の専門医資格を持つ医師は、豊富な症例経験と高度な技術を持っています。

次に重要なのが「使用する機器の性能」です。最新の内視鏡機器は、従来のものと比べて格段に画質が向上しています。特に拡大内視鏡や特殊光観察(NBI)などの技術は、微細な病変の発見に大きく貢献しています。

そして見落とされがちなのが「検査時間」です。丁寧に時間をかけて観察することで、見落としのリスクは大幅に減少します。実際、検査精度と観察時間は正の相関を示すことが研究で証明されています。

私が院長を務める石川消化器内科内視鏡クリニックでは、これらすべての要素にこだわり、高精度な内視鏡検査を提供しています。特に、大学病院に劣らない高性能な拡大内視鏡を導入し、微細な病変も見逃さない検査を心がけています。

内視鏡検査の質の違いは、あなたの命を左右する可能性があるのです。

では、具体的にどのような点に注目して内視鏡専門医を選べばよいのでしょうか?

内視鏡専門医を選ぶ際のポイント

専門医資格の有無を確認する

内視鏡検査を受ける際、最も重視すべきポイントは医師の専門性です。日本消化器内視鏡学会の「内視鏡専門医」資格を持つ医師は、厳しい基準をクリアした技術と知識を持っています。

この資格を取得するためには、数多くの症例経験と専門的な知識が求められます。内視鏡検査は「職人芸」的な側面があり、経験豊富な専門医と一般の医師では、病変の発見率に大きな差が生じることが研究でも明らかになっています。

医師の専門性は、ウェブサイトや院内掲示で確認できることが多いですが、直接クリニックに問い合わせるのも良いでしょう。

最新の内視鏡機器を導入しているか

内視鏡機器は急速に進化しています。従来の白色光観察に加え、NBI(狭帯域光観察)や拡大内視鏡などの技術が登場し、早期がんの発見率が向上しています。

特に拡大内視鏡は、通常の内視鏡では見えない微細な変化を観察できるため、早期がんの発見に非常に有効です。2018年には520倍もの倍率を持つ超拡大内視鏡(顕微内視鏡)も登場しました。

最新機器を導入しているクリニックは、それだけ検査の質にこだわっている証拠です。クリニックのウェブサイトや問い合わせで、どのような内視鏡機器を使用しているか確認してみましょう。

苦痛を軽減する取り組みがあるか

内視鏡検査の大きな障壁となるのが「苦痛」です。しかし、現在は様々な工夫により、苦痛を最小限に抑えた検査が可能になっています。

例えば、鎮静剤(麻酔)を使用することで、半分眠ったような状態で検査を受けられます。これにより痛みや恐怖感をほとんど感じることなく検査が可能です。また、胃カメラには経口と経鼻の選択肢があり、それぞれ特性が異なります。

経鼻内視鏡は直径が5-6mmと細く、通常の経口内視鏡(8-9mm)の約半分の太さです。そのため、挿入時の咽頭刺激が少なく、一般的には苦痛が少ないと評価されています。また、検査中も口呼吸ができるため、酸素飽和度の低下も少なく、心拍数や血圧の上昇も抑えられます。

ただし、鼻腔が狭い方は経鼻内視鏡が挿入できないこともあります。また、経鼻内視鏡は拡大機能が装備されていないものもあるため、病変の評価という点では経口内視鏡に劣ることもあります。

どのような苦痛軽減の取り組みがあるか、事前に確認しておくことをおすすめします。

内視鏡検査で見つかる主な疾患と早期発見の重要性

内視鏡検査で発見される代表的な疾患には、胃がん、大腸がん、食道がん、胃炎、逆流性食道炎、大腸ポリープなどがあります。特に注目すべきは「がん」の早期発見です。

胃がんや大腸がんは、早期に発見されれば内視鏡治療で完治できることが多いのです。しかし、進行すると外科手術や抗がん剤治療が必要になり、生存率も大きく下がります。

胃がんの進行度は、胃壁への「深さ」に基づいて判断されます。早期胃がん(I期)の5年生存率は90%以上ですが、進行がん(III期・IV期)になると50%以下に低下します。大腸がんも同様の傾向があります。

特に注目すべきは大腸ポリープです。大腸がんの多くは、大腸ポリープががん化して発生します。すべてのポリープががん化するわけではありませんが、がん化のリスクがあるポリープは内視鏡検査時に切除することで、将来の大腸がんを予防できるのです。

また、一度大腸ポリープを経験した方は、再度ポリープが発生する可能性が高くなります。定期的な内視鏡検査が重要です。

胃がんや大腸がんの早期は、ほとんど症状が現れません。そのため、症状がなくても定期的な検査が推奨されます。特に50歳以上の方、がんの家族歴がある方、過去にポリープが見つかった方は、定期的な内視鏡検査をお勧めします。

当院の内視鏡検査の特徴

石川消化器内科内視鏡クリニックでは、「辛い・苦しい」というイメージがある内視鏡検査を「より気軽に」「よりスピーディーに」そして安心して受けられるよう、様々な工夫を行っています。

まず、すべての診察、検査、検査結果説明を私が担当しています。消化器・内視鏡専門医として、微細な変化も見逃さない精度の高い検査を心がけています。

検査の苦痛を軽減するため、鎮静剤(麻酔)を使用した無痛内視鏡検査を提供しています。半分眠ったような状態で検査を受けられるため、痛みや恐怖感をほとんど感じることなく、「あっという間」に検査が終わります。

胃カメラは経口・経鼻どちらも選択可能で、患者さんの状態や希望に合わせて最適な方法を提案しています。大腸カメラでは、必要に応じてその場でポリープ切除も行っています。

設備面では、高性能な拡大内視鏡を導入し、大学病院に劣らない内視鏡検査が可能です。また、院内にCTと超音波エコーを完備しており、必要に応じて肺がん検診や肝臓、胆嚢、膵臓の精査も実施できます。

忙しい方のために、初診当日の検査や土曜日の検査にも対応しています。また、待ち時間と滞在時間の短縮に取り組み、電話予約とWEB予約を導入しています。

あなたはどのような内視鏡検査を受けたいですか?苦痛が少なく、高精度な検査を提供するクリニックを選ぶことで、健康を守る第一歩を踏み出せます。

内視鏡検査を受けるべき方とタイミング

症状がある方

以下のような症状がある方は、内視鏡検査をお勧めします。

  • 繰り返す血便
  • 便潜血検査で陽性
  • 胃痛や腹痛が続く
  • 胸やけや胃のむかつきが続く
  • 便の状態に変化がある(細くなった、粘液が混じるなど)
  • 原因不明の体重減少や食欲不振
  • 貧血がある

これらの症状は、消化器の病気のサインかもしれません。早めに専門医に相談することをお勧めします。

症状がなくても検査を検討すべき方

症状がなくても、以下に該当する方は内視鏡検査を検討すべきです。

  • 50歳以上の方
  • 胃がん・大腸がんの家族歴がある方
  • 過去に胃ポリープや大腸ポリープが見つかった方
  • ピロリ菌感染がある、または除菌治療を受けた方
  • 喫煙や飲酒の習慣がある方

特に大腸がんは、近年急増しています。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。便潜血検査は大腸がんの感度(がんがあるときに発見できる確率)が3割程度と言われており、より確実な検査として大腸内視鏡検査が推奨されています。

胃がんについては、50歳以上の日本人の多くがピロリ菌に感染しており、これが胃がんの最大の危険因子となっています。ピロリ菌の除菌療法の普及により胃がんは減少傾向にありますが、定期的な検査は依然として重要です。

内視鏡検査は、症状が出る前の早期発見が最大のメリットです。定期的な検査で、健康な未来を守りましょう。

まとめ:内視鏡専門医による検査で早期発見・早期治療を

内視鏡検査は、消化器の病気、特にがんの早期発見に非常に有効な検査です。しかし、その効果を最大限に発揮するためには、専門医による高精度な検査が不可欠です。

内視鏡専門医は豊富な経験と高度な技術を持ち、早期の微細な変化も見逃さない目を持っています。また、最新の内視鏡機器と組み合わせることで、その精度はさらに向上します。

かつては「辛い・苦しい」イメージが強かった内視鏡検査も、現在は鎮静剤の使用や細径内視鏡の導入により、苦痛を最小限に抑えた検査が可能になっています。

胃がんや大腸がんは早期に発見すれば90%以上が治癒可能ですが、進行すると生存率は大きく低下します。定期的な内視鏡検査で、早期発見・早期治療を心がけましょう。

石川消化器内科内視鏡クリニックでは、消化器・内視鏡専門医による高精度な検査と、患者さんの負担を最小限に抑える工夫を行っています。健康に不安がある方、定期検査をご希望の方は、ぜひご相談ください。

あなたの健康を守るために、専門医による内視鏡検査を選択することが、最も重要な一歩となるでしょう。

詳しい情報や予約については、石川消化器内科内視鏡クリニック公式サイトをご覧ください。専門医による高精度な内視鏡検査で、あなたの健康を守りましょう。

著者情報

石川消化器内科・内視鏡クリニック
院長 石川 嶺 (いしかわ れい)

経歴

平成24年 近畿大学医学部医学科卒業
平成24年 和歌山県立医科大学臨床研修センター
平成26年 名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科
平成29年 近畿大学病院 消化器内科医局
令和4年11月2日 石川消化器内科内視鏡クリニック開院

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