コラム

2026.01.25

大腸カメラ検査の所要時間~準備から終了まで徹底解説

大腸カメラ検査の所要時間~準備から終了まで徹底解説

大腸カメラ検査とは?基本的な理解から

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は、肛門から細いカメラを挿入して大腸内部を直接観察する検査です。この検査によって、大腸ポリープや大腸がんなどの病変を早期に発見することができます。

「大腸カメラって痛いんじゃないの?」「どのくらい時間がかかるの?」と不安に思われる方も多いでしょう。

実は大腸カメラ検査自体は、何も病変がなければ10〜15分程度で終わる比較的短時間の検査なのです。しかし、検査前の準備や検査後の休憩時間も含めると、半日から1日がかりになることが一般的です。

当院では、患者さんの負担を最小限に抑え、安心して検査を受けていただくために、鎮静剤(麻酔)を使用した無痛での大腸カメラ検査を提供しています。半分眠ったような状態で検査を受けることができるため、痛みや恐怖感をほとんど感じることなく検査を終えることができます。

この記事では、大腸カメラ検査にかかる時間を中心に、検査前の準備から検査後の流れまで詳しく解説します。検査を控えている方はぜひ参考にしてください。

大腸カメラ検査の全体的な所要時間

大腸カメラ検査は、検査自体の時間だけでなく、前処置や検査後の休憩時間も含めると、合計で3〜6時間程度かかります。

具体的な内訳は以下の通りです。

  • 腸内をきれいにするための時間:2〜4時間(腸管洗浄液の摂取に約2時間)
  • 大腸カメラ検査の所要時間:10〜15分程度(病変があった場合は30分程度)
  • 検査後の安静時間(鎮静剤使用時):1〜2時間

検査自体は短時間で終わりますが、腸内をきれいにする前処置に時間がかかるため、検査当日は半日〜1日がかりと考えておくと良いでしょう。

「え?そんなに時間がかかるの?」と驚かれるかもしれませんね。

しかし、この時間は大腸をしっかりと観察するために必要なものです。特に前処置は検査の精度に直結するため、丁寧に行うことが重要なのです。

当院では、患者さんの状況に合わせて、前処置の方法や検査の進め方を調整しています。例えば、前処置薬の種類を選べたり、自宅で前処置を行うか院内で行うかを選択していただけます。

検査前日からの準備と所要時間

大腸カメラ検査は当日だけでなく、前日からの準備が重要です。検査前日と当日の流れについて詳しく見ていきましょう。

検査前日の準備(食事制限と下剤)

検査前日は、以下のような準備が必要です。

  • 軽めの食事で消化に良いものを食べる(食物繊維を多く含むものは避ける)
  • 夕食は午後5〜6時頃までに済ませる
  • 便秘がひどい場合は、夕食後に下剤を服用する
  • 早めに就寝する

前日の食事内容はとても重要です。食物繊維を多く含む食べ物(野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、果物など)は消化されにくく、翌日も腸内に残りやすいため、避けるようにしましょう。

当院では、患者さんの便通状態に合わせて、前日の下剤の使用についても個別に指導しています。日常的に便秘がひどい方は、事前にご相談いただくことをおすすめします。

検査当日の前処置(腸管洗浄)

検査当日は、腸内をきれいにするための前処置が必要です。当院では、患者さんの負担を減らすために、前日の下剤をなくし、当日の腸管洗浄剤の量も従来の半分〜2/3程度で済む前処置薬(モビプレップ)を使用しています。

腸管洗浄剤の摂取には約2時間かかり、その後、腸内がきれいになるまでに2〜4時間程度かかります。早ければ内服してから2〜3時間ほどで腸内がきれいになります。

当院では、腸管洗浄剤の服用場所についても、患者さんの環境に合わせて選択していただけます。

  • ご自宅で腸管洗浄剤を飲んでからクリニックに来ていただく方法
  • クリニックに来院後に腸管洗浄剤を飲む方法

自宅での服用を選ばれる場合、洗浄剤の内服を開始して2〜3時間経ち、ひとしきり便が出てしまうと、その後はあまり便意を感じなくなるので、電車などで来院できるようになります。

クリニックでの服用を選ばれる場合は、医師・看護師が確認しながら洗浄剤を服用していただけるので、安心して前処置を行うことができます。また、便の状態を確認しながら飲んでいただくので、早く腸の中がきれいになれば、前処置薬の量が少なくて済む場合もあります。

大腸カメラ検査自体の所要時間と流れ

腸の洗浄が終わったら、いよいよ検査の準備に入ります。検査自体の流れと所要時間について詳しく見ていきましょう。

検査直前の準備(着替えと鎮静剤)

検査の直前には、以下のような準備を行います。

  • 検査着への着替え(5分程度)
  • ベッドに横になり、希望者には点滴と鎮静剤の投与(5〜10分程度)

鎮静剤は2〜3分で効いてきますので、しっかりと効いた状態になったことを確認してから検査を開始します。鎮静剤の量は、「ぐっすりと眠った状態」や「苦痛を取り除いてボーっとして画面を見ながらの状態」など、患者さんの希望に応じて調整することが可能です。

もちろん、鎮静剤を使用せずに検査を受けることもできます。当院では、患者さんの希望や状態に合わせて、最適な方法で検査を行っています。

実際の検査時間(10〜15分)

大腸カメラ検査自体の所要時間は、通常10〜15分程度です。検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の一番奥(盲腸)まで進めた後、引き抜きながら丁寧に観察していきます。

当院では、苦痛のない方法で丁寧に挿入・観察することで、痛みやお腹の張りを最小限にすることが可能です。過去に受けた検査で「痛かった」「お腹が張って辛かった」という経験をお持ちの方も、安心して検査を受けていただけます。

ただし、ポリープなどの病変が見つかった場合は、その場で組織検査や切除を行うことがあります。その場合は、検査時間が30分程度に延びることがあります。

大腸ポリープが見つかった場合、大きさや数によっては、その場で切除することも可能です。当院では、日帰りでのポリープ切除にも対応していますので、ご安心ください。

検査後の休憩と説明(1〜2時間)

検査後は、鎮静剤を使用した場合、効果が切れるまで1〜2時間程度の安静時間が必要です。鎮静剤の効果には個人差がありますので、当日は時間に余裕を持っておくことをおすすめします。

鎮静剤の効果が切れて意識がはっきりとした後、医師から検査結果の説明を受けます。当院では、検査当日に大腸がんの有無などの結果説明を行っています。ただし、組織検査を行った場合は、結果が出るまで2週間程度かかります。

検査のみの場合は、検査後に少量の水分を摂って様子を見て、気分が悪くなるなどの症状がなければ、通常の食事を摂っていただいて構いません。

検査時間に影響する要因と注意点

大腸カメラ検査の所要時間は、いくつかの要因によって変わることがあります。検査をスムーズに進めるための注意点とともに解説します。

検査時間が延びる可能性のある要因

以下のような場合は、検査時間が延びることがあります。

  • 腸の形状が複雑で挿入に時間がかかる場合
  • 前処置が不十分で腸内がきれいになっていない場合
  • ポリープなどの病変が見つかり、組織検査や切除を行う場合
  • 過去の手術で腸の癒着がある場合

特に前処置が不十分だと、腸内の観察が難しくなり、検査の精度が下がってしまいます。前日からの食事制限や当日の腸管洗浄剤の服用は、指示通りに行うことが重要です。

便秘がひどい方は、前処置に時間がかかることがありますので、事前に医師にご相談ください。当院では、患者さんの便通状態に合わせて、最適な前処置方法をご案内しています。

検査をスムーズに進めるための注意点

検査をスムーズに進めるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 検査前日は指示された食事制限を守る
  • 腸管洗浄剤は指示された量と時間で飲み切る
  • 検査当日は、鎮静剤を使用する可能性があるため、車やバイク、自転車の運転は控える
  • 検査当日は時間に余裕を持って来院する

当院では、検査当日に鎮静剤を使用する可能性があるため、公共の交通機関を利用するか、ご家族に送迎をしてもらうことをおすすめしています。

また、検査前日と当日は水分制限がないため、積極的に水分を摂取することで、前処置をスムーズに進めることができます。ただし、アルコールは飲まないようにしましょう。

当院の大腸カメラ検査の特徴と工夫

当院では、患者さんの負担を最小限に抑え、安心して検査を受けていただくために、さまざまな工夫を行っています。

無痛検査への取り組み

「大腸カメラは痛い」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、当院では以下のような取り組みで、痛みを最小限に抑えた検査を提供しています。

  • 鎮静剤(麻酔)を使用した無痛検査
  • 苦痛のない挿入方法と丁寧な観察
  • 経験豊富な消化器・内視鏡専門医による検査

半分眠ったような状態でほとんど苦痛・恐怖感なく検査を受けていただける鎮静剤の使用は、患者さんから特に好評をいただいています。「あっという間に終わった」「全く痛みを感じなかった」という声をよくいただきます。

患者さんの利便性を考慮した検査体制

当院では、患者さんの生活スタイルに合わせて検査を受けていただけるよう、以下のような体制を整えています。

  • 初診当日の検査対応
  • 土曜日の検査対応
  • 前処置方法の選択(自宅または院内)
  • 待ち時間と滞在時間の短縮
  • 電話予約とWEB予約の導入

特に、平日お忙しい方のために土曜日にも内視鏡検査を行っていることは、多くの患者さんに喜ばれています。「仕事を休まずに検査が受けられて助かる」という声をいただくことが多いです。

また、当院では高性能な拡大内視鏡を導入しており、大学病院に劣らない内視鏡検査が可能です。特殊な光によって粘膜の微細な変化まで観察できるため、早期がんの発見率が向上しています。

まとめ:大腸カメラ検査の所要時間と心構え

大腸カメラ検査の所要時間について、まとめてみましょう。

  • 検査自体は10〜15分程度(病変があれば30分程度)
  • 前処置(腸管洗浄)に2〜4時間
  • 鎮静剤使用時の安静時間に1〜2時間
  • 全体では3〜6時間程度の所要時間

大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見・早期治療に非常に有効な検査です。大腸がんは早期に発見すれば90%以上の確率で治癒する病気ですので、定期的な検査をおすすめします。

当院では、患者さんの不安や負担を最小限に抑えるために、鎮静剤を使用した無痛検査や、患者さんの状況に合わせた前処置方法の選択など、さまざまな工夫を行っています。

「大腸カメラ検査を受けたいけど不安…」という方は、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な消化器・内視鏡専門医が、丁寧に対応させていただきます。

大腸カメラ検査に関するご質問やご予約は、お電話(06-6930-1700)またはWEBからお気軽にお問い合わせください。

詳細は石川消化器内科内視鏡クリニックのウェブサイトでもご確認いただけます。

著者情報

石川消化器内科・内視鏡クリニック
院長 石川 嶺 (いしかわ れい)

経歴

平成24年 近畿大学医学部医学科卒業
平成24年 和歌山県立医科大学臨床研修センター
平成26年 名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科
平成29年 近畿大学病院 消化器内科医局
令和4年11月2日 石川消化器内科内視鏡クリニック開院

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