新型コロナ治療薬、
オミクロン株BA5の治療
(パキロビッド、ラゲブリオ)

当院では新型コロナ治療薬を処方いたします

当院では新型コロナ治療薬を処方いたします石川消化器内科・内視鏡クリニックでは、新型コロナウイルス感染症の治療薬(飲み薬)を処方しております。
現在、2021年の12月に特例承認された抗ウイルス薬「モルヌピラビル」(販売名「ラゲブリオ」)と、2022年2月に特例承認された抗ウイルス薬「ニルマトレルビル・リトナビル」(販売名「パキロビッド」)の取り扱いがございます。
いずれも、高血圧・糖尿病・心疾患・慢性呼吸器疾患・がんなどの基礎疾患がある方、またご高齢の方など、新型コロナウイルスの重症化リスクが高い方を対象とした処方となります。
なお、内服中の数日間は、毎日お電話でお身体の状況の報告を行っていただきます。安全に万全を期すための取り組みですので、その点はご了承くださいますようお願いします。

当院で取り扱う
新型コロナ治療薬

抗体カクテルはba5に効果がないことが証明されました。
当院ではパキロビッドとラゲブリオの抗ウイルス薬の2種類を採用しています。
いずれも、重症化リスクの高い方のみに処方できる治療薬です。

パキロビッド

新型コロナウイルスが有する「3CLプロテアーゼ」の働きを阻害することで、ウイルスの増殖を抑制し、重症化予防を図ります。主に、軽症~中等症の患者様に処方します。
BA4株・BA5株に有効であることが実証されています。
パキロビッドの投与において慎重になるべきなのは、他の薬との相互作用です。併用できない、または併用に慎重を要する薬には、以下のようなものがあります。

心臓血管系の薬:クレストール、リピトール、オルメテック、カルブロック、セララ、エリキュースなど
精神疾患系の薬:ベルソムラ、テグレトール、ソラナックス、ハルシオン、セロクエル、セルシンなど
鎮咳薬:リン酸コデイン、フスコデ、セキコデなど
前立腺肥大等や男性機能に関係する薬:ハルナール、バイアグラ、シアリスなど
その他:トラマール、ナウゼリンなど

適応条件
対象者
  • 発症した日から5日以内の投与であること
  • 成人、12歳以上かつ体重40㎏以上の小児
下記重症化リスク因子がある方
  • 60 歳以上
  • 肥満(BMI:25以上)
  • 喫煙者(直近30 日以内の喫煙があり、かつ生涯で100 本以上喫煙している)
  • 免疫抑制疾患または免疫抑制剤の継続投与
  • 慢性肺疾患(喘息については、治療薬の連日投与を要する場合のみ)
  • 高血圧
  • 心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中・一過性脳虚血発作・心不全・ニトログリセンの処方がある狭心症・冠動脈バイパス術・経皮的冠動脈形成術・頚動脈内膜剥離術または大動脈バイパス術の既往がある)
  • 糖尿病
  • 慢性腎臓病
  • 神経発達障害(脳性麻痺、ダウン症等)
  • 限局性皮膚がんを除く活動性のがん
  • 医学的複雑性を有するその他の疾患(遺伝性疾患・メタボリックシンドローム・重度の先天異常等)
  • 医療技術への依存(SARS -CoV -2による感染症と無関係な持続陽圧呼吸療法等)
副作用

これまでに、以下のような副作用が報告されています。いずれも確率は低く、副作用は相対的に強くないと言えます。

  • 味覚不全
  • 下痢、軟便
  • 中毒疹
  • 肝機能障害

ラゲブリオ

リボヌクレオシドアナログという物質が、ウイルスRNAの複製にエラーを起こすことで、ウイルスの増殖を抑制します。主に、軽症の患者様に処方します。
パキロビッドと同様に、発症後5日以内に投与する必要があります。

適応条件
対象者
  • 発症した日から5日以内の投与であること
  • 18歳以上
  • 妊娠していない、妊娠している可能性がない
下記重症化リスク因子がある方
  • 61歳以上
  • 活動性のがん(免疫抑制や高い死亡率を伴わないがんを除く)
  • 慢性腎臓病
  • 慢性閉塞性肺疾患
  • 肥満(BMI:30以上)
  • 重篤な心疾患(心不全・冠動脈疾患・心筋症)
  • 脳神経疾患(多発性硬化症・ハンチントン病・重症筋無力症等)
  • 糖尿病
  • コントロールできていないHIV感染症、AIDS
  • 重度の肝臓疾患(肝硬変等)
  • 臓器移植後、骨髄移植、幹細胞移植後
  • ダウン症
副作用

これまでに、以下のような副作用が報告されています。いずれも確率は1~3%ほどと低く、副作用は相対的に強くないと言えます。

  • 下痢
  • 悪心
  • めまい
  • 頭痛

各治療薬との違い

  経口抗ウイルス薬
(パキロビッド)
経口抗ウイルス薬
(ラゲブリオ)
抗体カクテル療法
(ロナプリーブ)
抗体カクテル療法
(ゼビュディ)
効果 × ×
服用・投与のタイミング 発症日から5日以内 発症日から5日以内 発症から7日以内 発症から7日以内
服用・投与方法 経口 経口 点滴注射 点滴注射
服用・投与後の観察 要観察 要観察 1時間ほど要観察 1時間ほど要観察
副作用 ・味覚不全
・下痢、軟便
・中毒疹
・肝機能障害
・下痢
・悪心
・めまい
・頭痛
・発熱
・悪寒
・発熱
・悪寒
服用・投与後のワクチン接種 接種後34日目まで不可 接種後29日目まで不可 接種後3カ月ほど
あけることが望ましい
接種後3カ月ほど
あけることが望ましい

ロナプリーブやゼビュディなど、その他の治療薬は効果がないまたは治験中なのでエビデンスがないものです。

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