胃痛

胃痛と言っても
痛みはさまざま

胃痛と言っても痛みはさまざま胃痛とは、読んで字のごとく「胃の痛み」のことを指します。
しかし、疾患やその疾患の位置、また人の感じ方によって、さまざまな「胃痛」が存在します。

みぞおちが痛い

肋骨中央に指を当てて下していくと、肋骨が途切れくぼみに当たります。ここがみぞおちです。みぞおちの痛みも、胃痛の1つです。

下腹部が痛い

へそより下の下腹部に痛むようなケースです。

突然の胃痛

違和感が徐々に増し痛みに変化するのではなく、さっきや昨日までなんともなかったのに、突然胃が痛むということがあります。

長期にわたる胃痛

胃痛が慢性化している状態です。特に痛みが軽微であると、「そのうち治まるだろう」と放置してしまう傾向があります。

強い胃もたれや胸やけに
伴ってしみる感じ

胃もたれ、胸やけが強く現れると、痛みに近い、しみるような感じが生じることがあります。

強い吐き気や嘔吐を
伴う痛み

強い吐き気、嘔吐に伴い、胃の痛みを感じることがあります。

背中の痛みからの波及

実際には背中に痛みがあるのに、その痛みが波及し、胃が痛むと感じることがあります。

さまざまな表現ができる
痛み方

「キリキリ」「ズキズキ」「シクシク」「キューっと締め付けられる」など、さまざまな胃痛が存在します。

胃痛の原因はストレス!?

考えられる原因は?

胃痛の原因にはさまざまなものが存在します。

食生活の乱れ

食生活の乱れ食べ過ぎや飲み過ぎ、消化の悪いものや刺激物の摂り過ぎなどによって胃酸の分泌が過剰になり、胃の粘膜が荒れ、胃痛が起こることがあります。

ストレス・生活リズムの乱れ

精神的・肉体的なストレスが続いたり、生活リズムが乱れたりすると、自律神経へと悪影響を及ぼします。
自律神経がコントロールする胃腸の働きが低下し、胃痛の原因になることがあります。

さまざまな疾患

胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎などの疾患の症状の1つとして、胃痛が出現することがあります。

ピロリ菌感染

ピロリ菌感染ピロリ菌は、胃酸から身を守るためにアンモニアを出します。このアンモニアが胃の粘膜を傷つけ、胃痛の原因になることがあります。
またピロリ菌の感染を放置したことによる慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどに伴い、胃痛が生じることもあります。

ピロリについて
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胃痛を引き起こす疾患

胃痛が続く場合には、以下のような疾患を疑う必要があります。
ただ、胃がんなど一部の疾患については、早期ではほとんど症状がありません。特に50歳以上の方は、特に症状がなかったとしても、年に1回の胃カメラ検査を受けていただくことをおすすめします。

急性胃炎

ストレス、暴飲暴食、薬の副作用、感染症、食中毒などを原因として、胃粘膜で起こる急性の炎症を指します。
胃やみぞおちの痛み、突然の吐き気や嘔吐、胸やけ、下腹部の不快感、下血などの症状を伴います。

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慢性胃炎

主にピロリ菌感染を原因として、胃粘膜で慢性的な炎症が起こっている状態です。
胃痛、胸やけ、胃の重い感じ、吐き気、食欲不振、腹部膨満感などの症状を伴います。胸やけは、特に夜間・空腹時・食後に強くなる傾向があります。

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逆流性食道炎

腹圧が上昇するような作業・習慣、加齢などによる下部食道括約筋の衰え、薬の副作用などを原因として胃酸が逆流し、食道粘膜で炎症を起こしている状態です。
げっぷの多発、酸っぱいげっぷ、胃痛や胸痛、胸やけ、咳、声がれなどの症状を伴います。

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胃・十二指腸潰瘍

主にピロリ菌の感染を原因として起こる、胃または十二指腸の潰瘍です。
どちらも胃痛の症状を伴います。胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に、それぞれ胃痛が起こりやすい傾向にあります。
そのほか、嚥下困難、胸やけ、胸痛、吐き気・嘔吐、黒い便(タール便)、貧血、吐血などの症状が見られます。

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胃がん

胃粘膜に生じるがんです。初期はほとんど症状がありません。
ある程度進行してから、胃痛、胃の不快感、食欲低下、吐き気、嘔吐、黒い便(タール便)などの症状が出現するようになります。

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機能性ディスペプシア

胃の運動機能の低下や知覚過敏、ストレス、生活習慣の乱れ、胃酸の過剰分泌などを原因として胃の症状が現れている一方で、胃カメラ検査などでは胃粘膜に異常が認められない状態です。
胃もたれや胸やけ、胃やみぞおちの痛み、胃の灼熱感、げっぷの多発、早期飽満感などの症状を伴います。

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胃アニサキス症

加熱・冷凍処理が不十分なサバ、アジ、イワシなどを食べることでアニサキスの幼虫に感染し、胃粘膜に食いつくことで激しい痛みを引き起こします。
食後数時間以内に突然、激しい腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

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胃痛の場合の検査と診断

胃痛の場合の検査と診断問診によって症状を詳しくお伺いした上で、胃カメラ検査、腹部超音波検査、血液検査などを行い、診断します。
当院では、消化器・内視鏡専門医である院長が診察から検査、診断、治療までを一貫して担当します。また胃カメラ検査においては、嘔吐反射の起こりにくい経鼻内視鏡、ウトウトとした状態で苦痛なく検査を受けていただくために鎮静剤も使用しております。胃カメラ検査を受けたことがないという方も、安心してご相談ください。
なお胃アニサキス症の場合、その場でアニサキスを除去することが可能です。

胃カメラ(胃内視鏡検査)
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胃痛の治療と治し方

胃カメラ検査などで疾患の診断ができれば、その疾患に応じた治療を行います。
そのほか、以下のような治療も行います。

生活習慣指導

生活習慣指導食生活の乱れ、生活リズムの乱れなどが原因である場合には、その改善のための指導を行います。
また胃痛は、ストレスを原因として起こることがあります。負担に感じているストレスについてお話をお伺いし、その対処法を一緒に考えます。

薬物療法

薬物療法症状に応じて、胃酸の分泌を抑える薬、胃の働きをサポートする薬などを使用します。
また必要に応じて、漢方薬も処方いたします。

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