過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群とは?過敏性腸症候群(IBS)とは、腸の機能的な問題によって、腹痛や腹部不快感といった「内臓知覚過敏」と、下痢や便秘またはその両方の「便通異常」が慢性化している状態です。10代の若い方から見られる病気です。近年は、中高年以降の方の発症も増えています。現在、国内で10人に1人が、過敏性腸症候群を有しているといわれています。

過敏性腸症候群の
症状チェックリスト

過敏性腸症候群の症状チェックリスト

  • 腹痛や腹部の不快感がある
  • 慢性的に下痢または便秘がある
  • 下痢と便秘が繰り返される
  • 便がコロコロしている
  • 残便感がある
  • ガスが溜まっている感じが続く
  • 緊張する場面、大切な場面で
    お腹の調子が悪くなる
  • 排便によって症状が治まることが多い

上記のような症状がある場合には、お気軽に当院にご相談ください。
なお症状に応じて、「便秘型」、「下痢型」、便秘と下痢が交互に現れる「混合型」、「分類不能型」の4つに分けられます。

過敏性腸症候群の原因は?
ストレスが関係している?

過敏性腸症候群の原因は、未だはっきりとは解明されていません。自律神経の乱れによって腸の蠕動運動が正しく機能しないことが症状を引き起こしているのではないか、と言われています。そのため、ストレス、生活習慣の乱れなどが原因となっている可能性が指摘されています。また、真面目な性格の方、仕事や悩みなどを一人で抱え込んでしまいがちな方に起こることが多いとされています。

過敏性腸症候群の検査と診断

過敏性腸症候群の検査と診断症状の種類、またその症状がいつから、どのようなときに現れる・強くなるかをお伺いします。そのほか、既往歴、自覚しているストレスの有無などもお尋ねします。そのうえで、血液検査、腹部X線検査、大腸カメラ検査などを行い、診断します。
大腸カメラ検査では、大腸がんなどのほかの病気ではないことを確認する必要があります。なお当院では、消化器・内視鏡専門医である院長が大腸カメラ検査を行います。必要に応じて鎮静剤を使用し、ウトウトと半分眠ったような状態で検査を終えることができます。下剤については、ご自宅で飲んでいただいても結構ですし、ご来院までの道中が心配という方にはご来院後に飲んでいただくこともできます。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)に
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過敏性腸症候群の
治療と治し方

過敏性腸症候群の治療では、薬物療法、生活習慣指導を行います。

薬物療法

薬物療法腸の働きの正常化を図る薬、腸内環境を整える薬などを主に使用します。また、精神的ストレスが課題である場合には、精神面にアプローチする薬を使用することも有効です。

生活習慣指導

生活習慣指導自律神経のバランスを整えるため、規則正しい生活を送ります。またバランスのよい食事を摂り、十分な睡眠を確保しましょう。
そのほか、喫煙している方は、できる限り禁煙してください。職場・家庭・学校などでの時間がストレスとなっている場合には、その対処法(ストレスとの付き合い方)についてもアドバイスをいたします。

過敏性腸症候群の人のための食事

適切な食習慣を身につけることで、過敏性腸症候群の症状を軽減することが可能です。特に以下のポイントに気をつけてください。

  • 規則正しい時間に3食を摂る
  • 食べ過ぎない(腹八分目)
  • 早食いをしない
  • 十分に水分を摂る
  • 冷たいものを摂りすぎない(夏場は特に気をつけてください)
  • 香辛料、カフェインを摂りすぎない
  • お酒はほどほどに
  • 不溶性食物繊維(ごぼう・切り干し大根・ブロッコリー・ナッツなど)を摂りすぎない
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