コラム

2026.02.15

内視鏡検査で仕事を休めない方へ〜当日復帰のコツと検査スケジュールの立て方

「内視鏡検査を受けたいけれど、仕事が忙しくて休めない」「検査当日に仕事復帰できるのか不安」「どうやってスケジュールを組めばいいのか分からない」

このような悩みを抱えているビジネスパーソンの方は少なくありません。

内視鏡検査は消化器疾患の早期発見に欠かせない検査ですが、仕事との両立に悩む方が多いのも事実です。しかし、検査方法や時間帯の選び方、前後の準備を工夫することで、仕事への影響を最小限に抑えることができます。

この記事では、消化器内科・内視鏡専門医の視点から、仕事を休めない方でも無理なく検査を受けられる具体的な方法をご紹介します。

仕事の都合に合わせて内視鏡検査を調整したい方へ

鎮静の有無や検査内容で、当日の過ごし方は変わります。事前相談で「復帰できる時間帯」の目安を立てやすくなります。
不安解消メモ:所要時間(来院〜帰宅の目安)や当日の運転可否を事前に確認できます。

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内視鏡検査後の仕事復帰・・・鎮静剤の有無で大きく変わる

内視鏡検査後にいつ仕事復帰できるかは、**鎮静剤を使用するかどうか**で大きく異なります。

鎮静剤を使用しない場合、検査直後から通常の活動が可能です。

鎮静剤なしの検査・・・当日復帰が可能

鎮静剤を使用しない内視鏡検査では、検査終了後すぐに帰宅でき、デスクワークであれば当日中の仕事復帰も十分可能です。検査時間も胃カメラで5〜10分程度、大腸カメラで15〜30分程度と短時間で済みます。

ただし、検査中の不快感や緊張感があるため、体調によっては午後の仕事に集中できない可能性もあります。

鎮静剤ありの検査・・・休息時間が必要

鎮静剤を使用した場合、検査後1〜2時間程度の休息が必要です。鎮静剤の効果が完全に切れるまでには個人差がありますが、ふらつきや眠気が残ることがあります。

そのため、検査当日の車の運転は禁止されており、公共交通機関やタクシーでの帰宅が必要です。デスクワークであれば午後からの復帰も可能ですが、重要な会議や判断を要する業務は避けた方が安全です。

ポリープ切除を行った場合の注意点

検査中にポリープを切除した場合は、より慎重な対応が求められます。切除部位が傷や火傷のような状態となるため、腹痛や違和感が数日続くことがあります。

ポリープ切除後は、激しい運動や力仕事を1週間程度控える必要があります。デスクワークであれば翌日から可能ですが、立ち仕事や肉体労働の場合は3日〜1週間程度の安静が推奨されます。

検査時間帯の選び方・・・午前と午後のメリット・デメリット

仕事との両立を考えると、検査時間帯の選択は非常に重要です。

午前中の検査・・・午後から仕事復帰を目指す

午前中に検査を受けることで、午後からの仕事復帰が可能になります。特に鎮静剤を使用しない場合や、デスクワーク中心の方にはおすすめです。

胃カメラの場合、朝食を抜いて午前中に検査を受ければ、昼食後には通常業務に戻れます。大腸カメラの場合も、前日の準備を済ませておけば、午後からの復帰が十分可能です。

午後の検査・・・半日休暇で対応

午後に検査を受ける場合、午前中は通常通り仕事をして、午後から半日休暇を取得する方法があります。検査後はそのまま帰宅できるため、翌日は通常通り出勤できます。

ただし、大腸カメラの場合は当日朝から下剤を服用する必要があるため、在宅勤務が可能な方に限られます。

土曜日の検査・・・週末を利用する

多くのクリニックでは土曜日も検査を実施しています。土曜日に検査を受ければ、日曜日を休息日として確保でき、月曜日からは通常通り仕事に復帰できます。

特にポリープ切除を行った場合や、鎮静剤の効果が長引く可能性がある方には、週末の検査がおすすめです。

検査前の準備と仕事調整のポイント

検査をスムーズに受けるためには、事前の準備と仕事の調整が重要です。

胃カメラの場合・・・前日夜からの食事制限

胃カメラの場合、検査前日の夜9時以降は絶食が必要です。当日朝も水以外は口にできません。

検査当日の朝は軽めのスケジュールにしておくと安心です。

大腸カメラの場合・・・前日からの準備が必要

大腸カメラは準備がより複雑です。検査前日は消化の良い食事を摂り、夜には下剤を服用します。当日朝からは腸管洗浄液を2リットル程度飲む必要があります。

この準備には3〜4時間かかるため、当日午前中は在宅勤務にするか、休暇を取得することをおすすめします。

職場への伝え方と休暇申請

検査のための休暇申請は、できるだけ早めに行いましょう。「健康診断」や「精密検査」という表現で十分です。

半日休暇や時間休を活用することで、仕事への影響を最小限に抑えられます。上司や同僚には、検査後の体調次第で午後から復帰する可能性があることを伝えておくと良いでしょう。

検査当日の過ごし方と仕事復帰の判断基準

検査当日は体調の変化に注意しながら、無理のない範囲で活動することが大切です。

検査直後の体調チェックポイント

検査後は以下の点を確認してください。

  • めまいやふらつきがないか
  • 腹痛や強い違和感がないか
  • 鎮静剤の眠気が残っていないか
  • 集中力が戻っているか

これらに問題がなければ、デスクワークへの復帰は可能です。

デスクワークへの復帰タイミング

鎮静剤を使用しない検査の場合、検査終了後1〜2時間で通常業務に戻れることが多いです。軽い食事を摂り、水分補給をしっかり行ってから仕事を再開しましょう。

鎮静剤を使用した場合は、最低でも2〜3時間の休息が必要です。自宅で十分に休んでから、体調が安定していれば午後の後半から復帰することも可能です。

避けるべき業務と活動

検査当日は以下の活動を避けてください。

  • 車の運転(鎮静剤使用時は24時間禁止)
  • 重要な判断を要する業務
  • 激しい運動や力仕事
  • 長時間の立ち仕事
  • 飲酒

ポリープを切除した場合は、さらに1週間程度これらの活動を控える必要があります。

検査後の食事と生活の注意点

検査後の食事は、消化に良いものから始めることが重要です。

検査当日の食事

胃カメラの場合、検査後1時間程度で食事が可能になります。最初はおかゆやうどんなど、消化の良いものから始めましょう。

大腸カメラの場合も同様ですが、ポリープを切除した場合は、香辛料や脂肪分の多い食事、アルコールは1週間程度控える必要があります。

検査後の運動制限

通常の検査であれば、翌日からは軽い運動が可能です。散歩や軽いストレッチなど、体に負担の少ない運動から始めましょう。

ポリープを切除した場合は、激しい運動や腹圧のかかる運動を1週間程度避けてください。ジョギングやゴルフ、筋力トレーニングなどは、医師の許可を得てから再開しましょう。

出典日本消化器内視鏡学会「ポリープ摘出手術の方法と回復までの期間」より作成

異常を感じたときの対応

検査後に以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。

  • 我慢できないほどの強い腹痛
  • 大量の出血や黒いタール状の便
  • 38度以上の発熱
  • 冷や汗や吐き気

特にポリープを切除した場合は、まれに合併症が起こる可能性があります。少しでも異常を感じたら、自己判断せず医師に相談しましょう。

仕事を休めない方のための検査スケジュール例

実際の検査スケジュールの組み方を、ケース別にご紹介します。

ケース1:デスクワーク中心・鎮静剤なし

最も仕事への影響が少ないパターンです。

  • 午前9時:検査開始
  • 午前9時30分:検査終了
  • 午前10時:軽食と休息
  • 午前11時:職場復帰または在宅勤務開始

このスケジュールなら、午前中の数時間を調整するだけで済みます。

ケース2:デスクワーク中心・鎮静剤あり

午後からの復帰を目指すパターンです。

  • 午前9時:検査開始
  • 午前10時:検査終了、休息室で休憩
  • 午前11時:帰宅
  • 午後2時:体調確認後、在宅勤務または職場復帰

半日休暇を取得し、午後から無理のない範囲で業務を再開します。

ケース3:立ち仕事・肉体労働

体を使う仕事の場合は、より慎重なスケジュールが必要です。

  • 金曜日午後:検査実施
  • 土日:休息
  • 月曜日:通常勤務再開

週末を利用することで、十分な休息時間を確保できます。

ケース4:大腸カメラ・在宅勤務可能

在宅勤務ができる環境なら、より柔軟な対応が可能です。

  • 午前6時:腸管洗浄液の服用開始(在宅勤務)
  • 午前10時:準備完了、クリニックへ移動
  • 午前11時:検査開始
  • 午後1時:帰宅、休息
  • 午後3時:体調確認後、在宅勤務再開

準備時間も在宅勤務で対応できるため、休暇を取得せずに済む場合もあります。

まとめ・・・無理なく検査を受けるために

内視鏡検査は仕事との両立が可能です。

鎮静剤の有無、検査時間帯、仕事内容に応じて適切なスケジュールを組むことで、仕事への影響を最小限に抑えられます。特にデスクワーク中心の方は、午前中の検査で午後から復帰することも十分可能です。

大切なのは、無理をせず体調を最優先することです。検査後に異常を感じたら、すぐに医療機関に相談しましょう。

当クリニックでは、患者さんの仕事やライフスタイルに合わせた検査スケジュールのご提案も行っています。仕事との両立に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

仕事と両立できる検査スケジュールをご提案します

石川消化器内科内視鏡クリニックでは、忙しいビジネスパーソンの方でも無理なく検査を受けられるよう、柔軟なスケジュール調整を行っています。鎮静剤の有無や検査時間帯についても、ご希望に応じて対応いたします。

お電話またはWebからご予約ください。

関連リンク(復帰計画の材料)

・治療ページ:大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

・関連記事:内視鏡検査が怖くない~鎮静剤で実現する無痛検査の全て

次の一歩:希望の日時で相談

「午前中に終えたい」「当日復帰したい」などの条件があれば、予約時にメモしておくとスムーズです。
不安解消メモ:準備(下剤・食事制限)の段取りも一緒に確認できます。

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著者情報

石川消化器内科・内視鏡クリニック
院長 石川 嶺 (いしかわ れい)

経歴

平成24年 近畿大学医学部医学科卒業
平成24年 和歌山県立医科大学臨床研修センター
平成26年 名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科
平成29年 近畿大学病院 消化器内科医局
令和4年11月2日 石川消化器内科内視鏡クリニック開院

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